西郷どんのイベントレポート

和服系大学生、西郷どんがさまざまなイベントに参加、インタビューし情報を発信するブログ。

「文化を組織に徹底浸透させる、そのためにビジョンを発信し続けよう」東大講演<後半>

西郷どんの「庄田さんのイベントレポート」後半編!
 
前編はこちら↓

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前半は文化の重要さについてまとめました。
 
文化さえできていれば、結果は付いてくる。
考えコピペではなく、「2割のルール、哲学は守る。8割は自由。そうすると文化で結果が出る
そのために、リーダーは自分の文化、哲学を組織に浸透させなければならない、ということをおっしゃってました。
 
 
あなたの周りの文化はどのようなものでしょうか?
 
 
では、後半編
 

結局、教育って何からやればいいんですか?

 
まずは明確なゴールを決めること」と庄田さんはおっしゃっていました。
でないと、戦略も経営も文化もできないですよね…
しかし、ここを安易に考えてはならないそうです!
 
「リーダーはまず一人で考えること」
 
ふぁ!?
西郷どんは心配症なので、何かを始めるときによく周りに相談していしまいますが、それはNGだということを学びました。
まずは一人で考えること。
 
確かに、ルフィは友達に相談して海賊王になるって決めたわけではないですよね(笑)
「海賊になろうかな? お父さんがいってきてるんだけど…」
 
庄田さんは「パパハラ、ママハラは、仕送りしたらなんとかなる」という迷言?も残しました。
どうやら、うつ病もお金で治るのだとか…
 
 
まずは明確なゴールを決めてから、それに共感する人に相談するのが正解。
確かに西郷どんが「ちょっと西郷どん、戊辰戦争始めようかなぁ」っていったら反対されたり、聞きたい答えがきけなくなったりするかもですね💦
 
 
教育で何をやればいいんですか? 当たり前だけど、明確なゴールを設定する。
でないと、戦略も計画もたてようがない。ここを安易に考える人が多いけど自殺行為!
文化もクソもない。例「自己実現できる人材をつくる」「リーガで日本人得点王をつくる」
「投資できる人材をつくる」など、〇〇をつくる。がマジックワード。その後に、今やるべきこと、やれることでスモールな目標設定をしていく。「経営と会話できる人材をつくる」など
(配布資料)

 

 

まだ「守破離」やってるの?

 
まずはルールを完璧に覚えて守って、そのあと、徐々にアレンジを加えていき、最後は自分独自のルールを作る
 
庄田さんによると、守破離はダメだそうです。
 
ふぁ!?
まじか!?
 
昔、西郷どんがあるベンチャー起業でインターンしていた時、あまりにも自己流だったので失敗しまくっていました。
それで、お偉い方から「西郷どんは守破離をしたほうがいいよ」とよく言われていたものです。
(その時に守破離を勉強しました)
 
庄田さんはそんな守破離を一蹴しました💦
庄田さんいわく、
 
まずは我守破離
なぜかというと、我流でやったやつしか言う事聞かないから。
まずは我流でやらせてニコニコする。
ポシャるのわかって、やらせる。
ポシャってもいいプロジェクとでぽしゃらせる。
そして期限でできなかったら、「俺の言う事がんじがらめで聞け」といい、ルールを守らせる。
 

 

ああーなるほど!
確かに…。
一度ポシャったら、自分のやり方が間違っていたとわかりますもんね。
それに、「試してみたい」といった欲?も満たすことができますし…。
 
 
ただ西郷どんが今行っている事業はポシャってはマズイものばかりですが、事業が大きくなってポシャってもいい新規事業ができたら「我守破離・教育」やってみたいです笑
というより、西郷どん自身に我守破離・教育させて欲しかったなぁって思いました。
 
 

ところで教育の目的って?

 
庄田さんは「教育の目的は結局、スピードを加速させる事」とおっしゃっています。
 
教育というのは結果を追い求めるための手段、ツール
結果を出すために一番早い方法が教育だ!ってことですね。
 
 
西郷どんの友達(寺子屋の先生)に、教育が好き✨という人がいます。
でも、それは目的からそれていることじゃないかと…
目的からそれると、当然結果から逸れてしまいます。
 
寺子屋で先生をやるのは「銭を稼ぐため」の手段。
目的はお金を得るため。
 
寺子屋の先生は授業した時間に応じて銭が支払われます。
教育が好きであればあるほど、授業前の準備に時間を投資しますが、それにお金は支払われません。
 
もともとお金を得るためにやっていることなのに…と思うと、
目的と手段を混合してしまうと、結果から逸れてしまうというのは身にしみて感じています。
 
結果から逸れないために、「何のために教育しているのかを明確にせよ」と庄田さんはおっしゃっていました。
 
 

教育…最高の褒め言葉は後輩に抜かれること 

 

 

後輩に抜かれることはいいこと=価値を提供できていることだ、ともおっしゃっていました。
 
秘伝のタレだっと言わずに教えてあげる、そしたら恩返しも大きいものになるのになぁということですね。
スポーツマンは競争意識のため、受け入り難い話だと思いますが…
 
難しい話になりますが、先に価値を与えることによってリターンは何倍にもなるの言い換えだなぁと思いました。
(わからない人、すみません。話せば長くなりますので、知りたい方は個人的に!)
 
 
教育の目的はスピードを加速させること。見て盗む世界は最悪。3分で理解できることも3年かvccかるというのは時間の無駄。もし、このプレゼンをスワヒリ語で話したらあなたは何年で理解できますか? 最高の褒め言葉は後輩に抜かれること。
僕は、営業で毎月10名開拓できます。僕は、営業で毎月10名開拓できる人をいくらでも作れます。どっちに価値がありますか? どちらをあなたは繋ぎとめたいと思いますか?
後輩に抜かれたくないから教えない、自分のポジションが危険だからと言う人間に未来はない。
(配布資料)

 

 
スタートアップはワンマンでなければならない!
 
配布資料に以下のような文句がありました。
 
スタートアップはワンマンでないとうまくいかない。絶対にやってはいけないのが民主主義。99人の芸能人より1人のガクト。(格付け番組でわかるよね?)
スタートは、自分よりレベル下の人が大半なので、全員論破できる。論破だけでなく心底納得させられるレベルでないとリーダーは務まらない。船長がアメリカの行き方知らなければ船に乗りますか? 自身がなければ弟子入り!弟子入り! 人のふんどしで経験して、デビュうーした方が逆に近道。
(配布資料) 
 
これを読んだある学生がこんな質問をしました。
「スタートアップはワンマンで回るの?」
 
庄田さんは
回ります。自分より優秀な人に言う事聞かせなくてはならない
言うなら、いうこと聞かせるその状態までもっていかないといけない。

とお答えしました

 
そもそも、ワンマンできなくて組織を作れるはずがないということではないということだと思います。
できない人に人はついていかないということですね。
 
 
そして庄田さんは、
 
 
ガクトがaといったら、もし自分がbと思っていても、aに行きなさい
ガクトの影響力はどこから来てると思う? 結果を出し続けたから影響力がある。
これがリーダーの仕事です。
巻き込むより、巻き込んだやつに勝ちづつける事をみせるというのがトップの仕事。
勝つのは当たり前。
そのために準備しなくてはならない。 

 

 

自分を信用するな。初心者の直感なんかあてにならない。
まずそのトップにきく。点数をとるためにプライドはいらない。
自分の主観・直感じゃなくて、確実にとっていかないときりがない。何回失敗するんですか。

 

 
プライドとかにこだわり続けてしまって失敗してしまう方が、それこそカッコ悪いですよね。
大事なのは結果を出すこと!
結果を出し続けること!
そして結果のために手段は最善を選ぶ! ということをおっしゃっているのだと思います✨
 
 
また、結果を出し続けるだけでなく、人格も身につける。
リーダーは大きな器を持たなければ、務まりませんからね。
もしまだ未熟だと思っているなら修行あるのみです!
 
 
庄田さんにとって性格の悪い人とは?
 
配布資料にこんなことが載ってました。
 
絶対に巻き込んではいけない奴! 今すぐリストラしなきゃいけない奴。
2割の人材が8割のトラブルを引き起こす。優先順位は、性格がよくて優秀、性格がよくて優秀じゃない。性格が悪くて優秀じゃない、性格が悪くて優秀。
結論5年スパンで考えると性格が悪いのを良くするより、性格が良くて優秀じゃない人を優秀にする方が簡単
(配布資料)

 

 
これを読んだ学生が
「庄田さんにとって性格の悪い人とはどんな人ですか?」
 
ほゎ!?(笑) 確かに!
 
性格が悪い人って具体的にどんな人か気になりますよね?
庄田さんは、
 
理念ビジョンをわかっているふりをする人、aっていった答えをbという人、悪口をいう人に要注意。影響力があると派閥ができる。これが性格の悪い人。
だからその人たちにとって居心地の悪い空気をつくる。

 

 
性格がよくて優秀じゃない人は育成すればいい
性格が悪くて優秀じゃない人は、害にならない
逆に性格が悪くて優秀な人は早めに切る

 

 
とおっしゃっていました。
 
 
確かに、性格が悪くて優秀な人は、そこで派閥をつくって組織がバラバラ、それこそ文化浸透に支障が出そうですもんね…
さらにいうなら、性格が悪くても優秀な人はついつい使ってみたくなってしまいます。
早めに切るなり、対応を取らないと組織がバラバラに…
 
理想は「性格が悪くても優秀な人がいなくても、いいかっ!」みたいな空気、文化を作ることですね!
 
 

庄田さんがなぜ実力者でも、組織の末端にいかせるのか

 
庄田さんは決して飛び級をさせません。
 
ん? どういうことと思いましたよね
 
いろいろ実績ある人にとって、末端から上に行くのはなんか嫌じゃありません?
プライドとかがあって…
でも、特別扱いせずに末端から行かせて、確実に関係性を築いて、上に上がらせる
下から上にいかせる、それは誰でも。
それで上がってきた人は優れた人格を持っていると判断できます。
そうやって人を見る。
「庄田さんが見えへんかったら無理〜」って言っている人は最初から関わらない
プライドのある人ほど、先にきた下の人に教えを請いたくない。
だからこそ、下から上がってきた人は人格者

 

 
なるほど…。
 
たとえ、年齢、スキルにおいて自分の方が優れていても、相手から学びとれるところがあったら、吸収しようと思うのが謙虚な人。
西郷どんが思うに、このシステムに『素直・努力家・プラス思考』の方に最適化されたシステムなんじゃないでしょうか?
 
逆にプライドや柔軟な考え方ができない人にとって居心地の悪い環境になります。
 
まさにこれも庄田さんが作った一つの文化なのでは?
西郷どんの組織もこれを参考にします!✨
 
 

ここで第二部のパネルディスカッション

 
この講演は庄田さんの話とパネルディスカッションが交互になるように進行しています!
1回目のパネルディスカッションでは「文化と教育」について熱い議論が交わされました。
 
2回目のパネルディスカッションでは「理想としている人材」というテーマで議論が始まりました!
 
パネラーの皆さんの話に共通して言えることは、「文化を組織に徹底して浸透させること」。
 
 

大事なのはビジョンを発信し続けること

 
何かのビジョンを持っているならば、いかに発信し続けるかが重要!
どんな人を作っていきたいかという思いを一言で終わらせない。
例えば、ラーニングピラミットによると講義形式は5パーセントしか残らない。
だから繰り返し繰り返し発信して定着させていく。

 

自分の組織にはどういう方向でどんな風に動いていくのかを何回も何回も繰り返し発信し続ける。
そして定着させることが大事
 
今、ビジョンをもって組織を動かしている人にとって大事な話ではないでしょうか。
ビジョンを何回も何回もメンバーに発信し続ける。
組織全員が同じ方向に顔を向ける近道は、ビジョンを発信し続けることです!
 
 

教育する上で大事にしなければならない2つのこと

 
あるパネラーの人がとても興味深いことを言っていました。
教育する上で2つ意識していること
 
 
  • 1つ目、発信すること
 
 
「私はこういう人材をつくりたい」というと、それを聞いた人からいろんな話が舞い込んできたり、いろんな人が手助けしてくれる。
 
そして、自分が巻き込めるメンバーは、自分よりレベルが低い。
さらにいいうなら、自分にとっての強キャラは巻き込めない
 
だから、自分が巻き込んだメンバーは一回いったとしても、要領よく聞いてくれるとは限らない。
何回も何回も同じことを徹底してメンバーに伝え続ける。
 
 
  • 2つ目プロジェクトメンバーとつるむ時間を意識すること
 
一緒にいる時間がどれだけ多いか。
スタートアップ時点は労力はロスカットできない
 
自分よりレベルが低いメンバーに
・なんでわかんないの?
・前言ったじゃん
と思うことはたくさんあるが、それはしょうがない
そこはサボらないで、教育、ある意味投資していろんな労力をさく
 
そのメンバーが育ってくれれば、あとあと活躍してくれて、強いチームになる

 

教育する上で重要な二つのことが徹底できていれば、組織で結果がでる文化ができる気がします!
さらに、常に一緒にいれば仲良くなったり、思考模写しやすくなりますね✨
部下に取っても上司にとってもメリットだらけではないでしょうか?
 
  
 
いかがでしたでしょうか?
実は『西郷どんの「庄田さんのイベントレポート」後半編!』と銘打ちましたが、まだまだ伝えたいことがあります(笑) 
 
 
残りは西郷どんの「庄田さんのイベントレポート」完結編!にて(笑)✨
(次回は「自由が丘・ビジネスコンテスト」に取材してきたレポートについてお伝えします)
 
 

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写真は講演者の庄田さんとのツーショット。
投資家にモテる人材、将来性のある人材になるために修行します。