西郷どんのイベントレポート

和服系大学生、西郷どんがさまざまなイベントに参加、インタビューし情報を発信するブログ。

「教育のできない人は起業を諦めろ!」西郷どんが庄田竜さんの東大講演に行ってきました<前編>

2016年5月15日、西郷どんは東京大学、文化祭「五月祭」に行ってきました!

 

 

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参加してきたイベントはコレ!

 

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教育のできない人は起業を諦めなさい』というイベントです! 

 

 

経営者のセミナーは事業内容や経営のスキル、グローバルな話が大半。
しかし、今回は教育にフォーカス。
組織をどうやって作っていくのか、組織をどう教育していくのかという話が聞けるという事でワクワクしてました!
 
 
 
 
ところで、東大にはキャンパスが二箇所(本郷・駒場)あります。

公演一時間前まで、駒場キャンパスで文化祭がやっているかと勘違いしので駒場まで行ってしまった西郷どん。

間に合うかどうかとても不安でしたが、意外と本郷と駒場は離れていなかったので、なんとか講演時間に間に合いました💦

(暑いなか走ったので汗だくになりました(笑))

ちなみに、和服で全力疾走してるせいか、関係者に見えたらしく、途中おばあちゃんに声かけられました…困った西郷どん

 

 

なんとか公演3分前に会場に到着!

会場に入ったときはすでに満員でした!

キャパが120の教室に二日間で300人が応募したのだとか…。

 

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大きなテレビカメラ?もあり、「これはヤッベーゾ!」とワクワクドキドキ。

立ち見の人も溢れていて、庄田さんの影響力を肌で感じました✨ 

 

 

運営の人に根回しをしてもらったおかげで西郷どんの席は会場でど真ん中の席。

(指定席制です)

めちゃ見やすかったです!

Hさん、大感謝!

 

 

ところで庄田竜さんとは?

数々の経営者を育成し、自ら投資し、人々の運命を変えていっていった方です。

また、「人々のライフスタイルに衝撃を与える」という理念のもとオールラウンダーというビジネス団体の代表を務めてらっしゃる方でもあります。

 

 

いよいよ開演!
座って間もなく公演スタート。
庄田さんが登壇し、アツイお話が始まりました!
 
そして、驚きのことを告げられます。
「これが最初で最後の講演です」
 
庄田さんは公にいない人で、これからも公には現れないとおっしゃっていました。
今回は特別に講演をなさるとのこと。
 
 
公にいなかった理由は?
 
  1. 共通言語が伝わらない
    基礎知識がないと共通体験がないとわかりづらい、組織では伝わっている

  2. 相手が言われたくない現実をどう突き詰めていくか
    もしかしたら炎上してしまう

  3. 学校側からの要望が細かい
    学術的にアカデミックにと言われる、結果出すのに知識はあまりいらないむしろシンプルに 
 
とのことで、庄田さんの話が聞けるのも最初で最後かもしれないので、西郷どんの耳にいかやタコにクラーケンができるくらい、集中して聞きました!
ここで西郷どんが特に大事だ、重要だ! と学んだ事をどんどん書いていきたいと思います!
 
 
強みを伸ばすべきか?
 
強みを伸ばせ、伸ばせと西郷どんもいろんな人に言われてきました。
しかし、庄田さんは強みを伸ばした結果2000万失敗しているのだとか…
庄田さんいわく、
 
組織として動いていればそれでいい。FWの人がGKの練習していたら?
MFがいたり、DFがいたりするからこそ、FWの人はFWだけ練習していればいい。
逆にFWだけ強い人が監督できるか? 名プレーヤーが名監督なれるとは限らない。 
テクニカルコーチングはできるが、経営者は全員をみれなきゃ 
 
とのことで、プレーヤーとしての視点より、マネージャーとしての視点を大事にせよとの事でした!
 

そもそも、経営の勉強の仕方を捉え間違えるとダメ。強みを伸ばすのはプレーヤーの世界。経営者は完璧を目指さなければいけない。経営の勉強と経営学の勉強の勘違いをした時点で100%うまくいかない

(配布資料)

 

 

優秀な人材は金で買えるのか?
 
「メッシュをJリーグに呼べますか? メッシュを100億で買えると思いますか?
と庄田さんは投げかけました。
うーん…西郷どんは悩みました。
坂本龍馬に金貨1000枚渡せば薩摩に住んでくれるのだろうか…💦
 
 
庄田さんによると、「優秀な人材は金で買えない、金で買えるのは安い人材だけ」とおっしゃっていました。
もし、お金できたらその人は微妙。
優秀な人の気持ちは「自分が劣化するのが嫌だ。最高の環境、最高のレベルで高め合いたい、勝ちたい」であり、そういうフィロソフィーがあるとのことです。
 
優秀な人は、もし給料が下がってもリーダーをやる。
そういう人を巻き込むために、もっと自分が壮大で面白い人にならないとダメ。
自分が欲しいと思っている人にたいしてどういう人になるかの方が大事だ。
 
さらにいうなら、保守的な人に優秀な人材はこないと庄田さんはおっしゃっていました。
たしかにルフィーが安定志向だったら…ゾロはいないな…
 
「今はみんなリスク背負えるんだからがっつりやっちゃおう。そういう人の方が面白い」
西郷どんはリスクを恐れず、戦います! と誓った瞬間でした✨
 
 
ぶっちゃけ経営者の仕事は優秀な人材さえ集めればいい。優秀な人材が満足する環境を作ること。メッシを兼ねだけでJリーグのチームがゲットできるか? 優秀な人材は金で買えない。金で買えるのは安い人材だけ。高卒であろうと、自分が何も資格、スキルなくても、あらゆるプロフェッショナルを使えば、大体うまくいく
(配布資料)
 
 
拡大と膨張の違い、わかりますか?
 
「庄田病院が成功した! だから100個作って経営する。庄田病院の評判で人くるし、儲かるのでハッピー! 結構イケイケの感じ。でもこれは膨張
 
 
まずは1個1個のお店を極めていき、バリューを維持する。
もし、組織のレベル、拡大のスピード、人材の能力が釣り合わないとと本店ではやらないようなミスを支店ではやってしまう。
そうして、評判悪くなったり、経営悪くなってしまうとのことでした。
 
100万売り上げても、100万の赤字という事もある
だから、やばい人ほど利益を隠す
大きくなればなるほど、リスクは上がる
もし赤字だったら、拡大すればするほど負債が大きくなる事がある 
 
 
拡大してダメな起業家と拡大すべき起業家
まず1が大事。ガンで一人も救えない、100%殺す人を、1000個レバレッジかけて病院作ったら最悪だよね。逆に、100%患者を救える。それが1000個病院できたら最高よね。こんな起業家が増えればいい。これが拡大の本質。ただし、拡大と膨張を勘違いすると会社がすぐに吹っ飛ぶので注意。
(配布資料)

 

 
考えコピペはまずい、文化を作る
 
 
一番重要なことで、今回これだけ覚えてくれたらいいものとして、庄田さんは「文化」をあげていました。
考えコピペではなく、「2割のルール、哲学は守る。8割は自由。そうすると文化で結果が出る」と庄田さんはおっしゃっています。
 
 
大事なのは2割のルールをつくること、文化を作る事
自分が得意じゃないところや自分が興味のないところで結果が出たりする
この話ピンとこない人はやばい、でもこれは経験結果が出たひとにしかわからない
こういう体験を学生団体やリーダーで経験していく
自分のフィロソフィー哲学をつくっていく

  

 
もし、全国大会をめざすっていう目標があるのに、全国大会目指さない人が集まってきたら…
全国優勝しているところは、「全国優勝するのが当たり前だ!」みたいな文化ができている。
朝練5時からいくの当たり前だ!などなど… 
でもその文化は草サッカーではできないですよね。
もちろん西郷どんも…。
 
当たり前の基準をリーダーが作る
文化に共感しない人はいらない。
だからスタートアップ時の勝負がすごく大事。
しかもスタートアップの時は文化作りにくい
なぜなら、やった事ない人に教えなくてはならないから
しかし文化がないと組織の価値観が多角化していく
 

 

さらに価値観に共感する人だけが集まったら強い
もしメンバーが集められなかったらまだ修行しなくてはならない

 

途中で文化に共感しない人を切ったら大変なことになる
V時回復するときに全員カットなどでやるとって考えると…だから、もともとある物のなかでやってしまうと反発をくらってしまう。

 

教育者は環境づくり、空気作りに徹さなくてはならないと何度もおっしゃっていました。
人の集団が環境を作る、その集団の空気を作る。
そして、リーダーはプレゼンするのではなくて空気で伝える…
 
MacBookと同じだよね(喋らなくてもデザインで哲学を伝えている)
トップが喋らなくても空気で伝えるということが大事。
 
 
 
一番重要。できなければゲームオーバー。
文化をつくらないと努力が水の泡。教育やオペレーションには限界がある。
集団的な基準、当たり前が人を作る。めっちゃ好かれるか、めっちゃ引かれるか独特な空気感が大事。価値観がミスマッチすると組織はすぐに崩壊する。
サッカーで初心者とプロを目指す人とでは同じ環境で混ぜることはできない。初心者はついていけないし、上級者は生ぬるいなんて小学生でもわかる話。みんなウェルカムは最悪!
ここをミスるとどんなスーパー指導者がいた所で無価値になる。価値観のマッチンヅトスーパー指導者がいれば、びっくりするぐらい人材育成ができ、何をやっても当たるというような現象が起こる。起業家で一番大事なのは、理念ビジョンを発信し、どれだけ価値観に共感してくれる人を見つけることができるかどうか。優秀な人材が欲しければ、彼らが響く考えを持たなければ一生巻き込む事はできない。
理想のパートナーに、釣り合う自分になることが重要。
 (配布資料)

 

 
とてもとても内容が濃く、消化するのに時間がかかりそうなものばかり。
西郷どんが消化する前に、庄田さんが育てたプロジェクトリーダーたちによるパネルディスカッションが始まりました。
 
 

テーマは文化と教育

 

文化の大事さは西郷どんも体感で知っていました。
とある、寺子屋に行っていた時、一番上のクラスと一番下のクラスでは熱意が違っていました。
一番下のクラスは「大学行きましょう」っていう文化がないためか、徐々に人がいなくなっていました。
もともと熱意に満ち溢れていた人も、そういう文化があるせいか、流されてしまったんじゃないかと思います。
 
 
あるパネラーの方がこんなことをおっしゃっていました。
 
トップ行けば行くほど文化を大事にする」
中身ないなっていう企業は文化がない。売り上げや数字ばっかりめざす。
トップ企業は文化を大事にしている。インテルとか。哲学、理念。フィロソフィー。
日本はそういう文化浸透はあまりない。
社員が文化を把握していないし、話せない。ただ単に就職しただけ。理念すら話せない。
それで大手行っているって誇れる事なのか?
 
 
パネラーの皆さんはだいたい同じ事をおっしゃっていました。
似ている事をいっているというのは、文化が伝わっているということ、どれだけ文化が大事かっていう証明なんじゃないかなと西郷どんは思いました。 
 
 
部下が同じ事をしゃべってないと、その下はもっとばらばらになる
その組織がもっとでかくなると、大変な事になる。
バラバラにならないのように組織のトップが何が大事なのかを伝え続ける事。
それが大事。
  
理念ビジョン発信する、そうして共感してくれたら本当に応援してくれる
無視してもいい世界の中で繋がれるのはとても幸運な事
そのなかで発信し続けてたら人を動かせる
自分なんかが発信しても、一体どうなるのか。
すごい人たくさんいるのに、自分は意味ないんじゃないか。
 
自分が発信したときにそれついてきてくれない人とか、友人はもともと発信しなくても仲間にならない。
だったら発信して仲間を集めたほうがいい
sns上での目に見えない発言、自分の価値観、文化を発信して仲間を集める
 
 
自分が優秀なプレーヤーのままだと失敗する
「このままやっていれば成功する、自分のビジョンは実現できる」のは違う
組織、チーム、人を巻き込んでいかなければならない。
やれる事を下にそのままつたえるのは違う
同じ人間関係、価値観はできない
やるべきビジョンに一貫したビジョンを下に伝える
こういう文化でやったほうがいいよね、ということを伝える
だからこそ、組織が小さいうちに文化を浸透させないときつい
大多数をマネジメントするのはきつい
自分がザコいうちに自分の周りに文化を発信して、浸透させていく
 
 
 
なにかをやろうと思ったときにその人の人間性だけで決めてはダメ
人間性は一生の付き合いでもわからない
人を判断するときの基準
  • どういうことをしてるのか
  • どういう価値観をもっているのか
  • どういうビジョンを持っていて、どのくらい継続しているのか
その人のやっている事に対して共感したりだとか、事業で判断するのがちょうどいい
 
あるパネラーの人は、仲間に対してこんなことも言っていました。
 
僕の事は好きにならなくていい。僕のやっているビジョン、文化、理念好きになって。
そうしたら続く、絶対に変わらないから。
人間性なんか変わっちゃう、演じ続ける事は不可能。
でも理念やビジョンは変わらない、だから共感してくれた人はついてくる
言ってることもやってることも変わらないついていく。
逆にビジョンをずらした瞬間人は離れる
 
 
確かに、人間性は変わっていく。
西郷どんの周りもそうでした、演じ続ける事は不可能。
でも、理念やビジョンは変わらないので、人はついてくると考えれば納得。
 
 
そして、驚いた事にパネラーの皆さんが似たような事を言っていました。
これはまさに庄田さんの文化が伝わっているという事の証明なのではないかと、西郷どんは思いました。
  
 
パネラーの皆さんも最初から凄かったわけではなかったそうです。
庄田さんが作った文化の中にいた結果、プロジェクトリーダーにまでなったとおっしゃっていました。

 

そこで西郷どんは思いました。
西郷どんは今、とてもいい文化にいるだろうか?
もっというなら文化を作っているだろうか?

 

 
まだまだ、伝えたい事はたくさんあります!
それは後ほど、「庄田さんのイベントレポート後半編」にて!
とりあえずここら辺で。
 
 
休憩時間中に、運営者の山内さんと綱島さんと写真をとりました。
 
 

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経営者はプレーヤーではなく、マネージャーであり、教育の大切さを改めて再認識したイベントでした。
 
後半編はこちら↓